自然が近くにある暮らし

自然の中に身を置いた時、自分も自然の一部だと感じる。

そんな経験はありますか。

自然の中に身を置いた時に感じたこと

数年前にキャンプに行った時のこと。

初めてキャンプ場を5月の連休に予約し、キャンプ道具をそろえて、意気揚々と向かった。5月なので日中は寒くないどころか、むしろ暑いくらい。半袖でビールを飲みながら、アウトドアで料理をする。

これこれ、キャンプの醍醐味~。

とか思いながら、料理を作り食べる。日も暮れ、片付けをし、テントの中で話しをするのも楽しい。涼しくなってきたものの、そこまで寒いわけではない。家族がオールシーズン用シュラフにくるまって寝る中、暑がりの私だけ夏用のシュラフで肩を出して寝た。

ふと夜に目が覚めた。

寒い。

5月とはいえ、山の中の夜は、0度近くまで温度が下がっていた。想定外。私は、半袖の上に、持ってきた長袖や、ウインドブレーカーを着てみた。全然温まらない。やばい、山ってこんなに寒暖差あるとは。。。このままではまずいと思った私は、念のため持ち込んでいたキャンプ用簡易ストーブをつけてみる。

時すでに遅し。

冷え込んでいるテントの中を簡易ストーブだけで温められるわけもなく。体はすっかり冷えてしまった。

時間は0時。

まじか、太陽が出るまであと5時間以上ある。このままだとどうなっちゃうんだ。人間は困難な状況に置かれると感覚が研ぎ澄まされるというか、人生や、自然や人間の体の仕組みやら、いろいろ考えた。

何とか朝になった。

フラフラの僕はまず、外に出て火をおこした。とにかく暖を取りたかった。何とか火がつき、コーンスープを飲みながら体が温まるのを待っていたが、まだ体は冷たいままだ。山々の間から日が差してきた。

そして、体に太陽の光が当たった瞬間、なんていうか、本当にじりじりと自分の細胞を温めてくれるような、そんな感じで、まるでドラキュラ伯爵の逆バージョン。一気に体が温まってきた。山々の間からさして来る光が本当に気持ちよかった。

自然のすごさ。

人間は普段、人と人の中でコミュニティを形成し、便利な道具を使って快適な生活をしているが、本来、人は自然に生かされている。強くそう感じた。

普段は忙しく仕事をしていても、自然の中にいると本来の自分というか、本当の人間を感じ、フラットになれる。自然が私に力をくれる。と言うか、本当に力をくれた。ジリジリと。

そして自然の中にいると心が落ち着く。そう思った。

私の思い

いつもいつも、自然を感じる暮らしができるわけではない。出来る人もいるだろうけど、私の状況はそうではないし、そうじゃない人の方が多いと思う。

じゃあ、自分の暮らしに自然の力を感じる暮らしを持ち込めばいいんだ、と思った。

自然を感じるモノ、コト、を身近に感じ、沢山の人が同じように感じることのできる暮らし。

それが自分の求める暮らし。そう感じた瞬間でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です