ランニングとフォアフットとヒールストライク
ランニングを初めて1年もたたない頃の話。
それまで全く走れなかった自分が、1回で10㎞以上走ることができるようになっていた。
走れるようになってくると楽しいので、次はどんな練習しようか、となっていた頃。ハーフマラソンでも出たいなと漠然と考えていたので、もっと長い距離を走れるように練習しよう、となっていた。
ある日、始めて15㎞走ってみようと決めて、ランニングに出かけた。
10㎞までは今まで通り走ることができた。しかし、13,4㎞あたりだったと思うが、急に股関節に痛みが走った。
ランニングの走り方について調べた
痛みが走ったのでその日は無理しなかったが、次走ろうとすると、10㎞手前でまた痛くなった。
今までこんなことなかったのになぜ痛くなったのか。自分なりに調べてみた。すると走り方には足の接地場所でタイプが異なることが分かった。
今ではずいぶん浸透した話だと思うが、
フォアフット着地
ミッドフット着地
ヒールストライク
ってやつだ。
自分の走りは当時ヒールストライクだった。要はかかと着地。
現代に生活している人は意識しない限り、ほぼ、かかと着地なのではないか。足が靴で守られているため、かかとから接地しても痛くないし、つま先からつくより、足の動きが簡素化されて楽なんだろう。つま先からショック吸収する必要性があまりない。
なので、ダッシュとかきつい衝撃が加わらない限り、ランニングはかかと着地で問題ない場合が多い。
何よりかかと着地に慣れている。
そのため、距離を伸ばしたタイミングで、衝撃に股関節が耐えられなくなった。
そう仮説を立てた私はフォアフット着地の練習を始めた。(これはこれで、後々、問題が生じるんですが。)
ランニングと体の動きについて考えるきっかけになった
練習方法はさておき、フォアフット着地にしたところ、ものの見事に股関節痛がなく15㎞以上走れるようになった。
この時の私は「自分で解決した俺スゴ!」と思うのと、
「人間の体ってホントよくできてるな」、って思った。
かかと着地でのタイプでよくあると思われるのは膝をやられるか、股関節を痛めるか、だと思う。
理由は人の体が備えているショック吸収機構を使えていないからだ。足裏のアーチ機構を使わずに、かかとから着地したときに足が一本の棒のようになっていたら、股関節に来る衝撃は相当なもんです。普通に立ってジャンプしてみて、かかとから着地するのと、つま先側から着地するのをやってみればよくわかると思う。
かかと着地、めっちゃ衝撃きますから。
ランナーによっては、かかと着地でも上手に衝撃吸収して走ることができる人もいるみたいですが、少なくとも私はそうじゃなかった。
ランニングで奥深いなーと思いただしたきっかけにもなった事件でした。
このころBorn to Run(クリストファー・マクドゥーガル著)流行ったんですよね。フォアフット着地か、ヒールストライクか。どっちが走るうえで正しい動きなのか、的な。昔はこんなことで論争していたんだなと思いました。
興味があったら読んでみてください。