炻器の焼き物は自然に寄り添う暮らしに合う
初めて焼き物を焼く窯に遊びに行った時のこと。
自然あふれる山の中にその窯はあった。
レストランと販売所が併設されていて、いい雰囲気だった。
レストランに入ってみると、使っているお皿、コップはすべてその窯のもの。
ナポリタンをとコーヒーを頼んだ。
お皿に乗ったナポリタンはいつも以上においしそうだった。茶色のお皿の上に色とりどりの野菜が入ったナポリタンが主張していた。
味もバターが効いていて旨かった。
コーヒーも素朴な茶色のカップに入っていた。落ち着いた感じで、周りの自然に合う。
飲むと、焼き物にしみている感じ(本当にしみているわけではないが)が、なぜかうまさを倍増させる。
炻器の焼き物が気に入った瞬間だった。
炻器の良さ
焼き物の種類はこんな感じ。
陶器
吸水性のある粘土質の素土に釉薬を施し、磁器よりも低い1100~1200度で焼かれたもの。扱いにはとくに神経質になる必要はないが、やわらかい質の器は、洗った後で陰干ししたほうがいい。磁器に比べ厚みがあり、温かみのある素朴な風合いがある。
磁器
原料は、石の粉に粘土や石英などを混ぜた陶石。素土が白く、吸水性がなく、光にかざすと透けるやきもので、1300度前後の高温で焼くため、高度の技術を要するやきもの。吸水性がない上釉薬をかけているので、永く使っても汚れや臭いがつきにくく、薄手ですが、陶器より硬くて耐久性もあるため、日常の器として最適。
炻器
吸水性のない素土に釉薬のかかっていない(ごくまれにかける場合もある)、焼きしめと呼ばれるやきもの。炻器の『炻』とは、実際には漢字辞典になかった文字で、ストーンウェアという英語の当て字。石のように硬いやきもの、という意味。アルカリや鉄などの高温で、長時間かけて焼かれる。吸水性がない素土ということが陶器と異なる。
私の思う炻器の良さは、
素材の良さを感じる
ざらざらした感じ
食べ物を引き立てる
なんといっても飲み物がなじむ感じ
何でも素材感があるもの、混ぜ物のないシンプルなつくりが好みなので、私の感覚にマッチした。
自然に寄り添う暮らしに合う
自然に寄り添う現代の暮らしに合うと思った理由は、
・素材感
・現代の暮らしでも使いやすい
・アウトドアで使える
です。
・素材感がいい
自然の色
一つ一つに味がある
愛着がわく
使っててなじむ感じがいいです。
・現在の暮らしにあう
食洗器使える
電子レンジ使える
焼きしめているので壊れにくい
陶器だと水につけっぱなしだとしみます。食洗器はもってのほか。炻器は大丈夫。現代生活に使える、これとっても大事だと思っています。
・アウトドアで使える
熱に強い
壊れにくい
ちょっとくらい欠けても味ととらえられる
焼き物ですから熱に強いのは当たり前。基本色付けしてない、素材勝負なので、ちょっとくらいかけたって、もともとそうだったかのように気になりません(俺だけか?)。
暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。