陰翳の良さ。それは心の洗濯。


陰影。

陰翳。

陰とはシェード(shade)。
物体に帯びるかげ。光の当たらない部分。

影とはシャドウ(shadow)。
光が物にさえぎられてできる暗い部分。

ちなみに、翳とはさしは。
鳥の羽や絹を張ったうちわ形のものに長い柄をつけた道具。貴人の行列などでさしかけ威儀を正したもの。

陰影・陰翳とは
1.影のこと。日が当たっていない暗いところ。
2.1が転じて、具体的に説明されていない部分。味わうことで理解できる、変化や含み。ニュアンス。

陰翳って好きなんですよね。こっから先は陰翳で通しますね。漢字もかっこいいし、品があるから。

私が品があるわけじゃないんですが。

品のある言葉は好きです。

話の本質に戻って、暮らしに存在する陰翳。光と影のコントラスト。影が作り出すものの表情。

そういうものに惹かれるし、居心地の良さを感じる。

というわけで陰翳が好きな理由について。

コントラストがうつくしい

ものが作り出す陰翳って美しい。

ただ、器にコーヒー淹れただけなのに、光と影があるだけで、そこに静けさと美しさ、ちょっと張り詰めた緊張感のようなものさえ出てくる。

そして、コーヒーがぬるくなってしまう程、写真を撮ってしまう。

又、古いものと陰翳の組み合わせってとても合っていると思う。

古いものは昔からそこにあり、じっと動かない。そこに光と影のコントラストが合わせられると、場の静けさが増すというか、より古いものの美しさが出てくるようだ。

そこに強く郷愁を感じる。

光と陰の揺らぎや曖昧さが人の心をひきつける

庭を見ていると、木陰が出来ている。

木の葉っぱが光を優しく遮り、ゆらゆらと揺れている。

その様を見ていると、気持ちがいい。心が落ち着く。とても快適な感じがする。

花畑でチューリップに太陽の光が当たり、花が美しく光っている。

そして風でゆらゆらと揺れている。これはディズニーランドのチューリップ畑です。

あまりにきれいなのでそこで2,30分は写真を撮っていた。

揺らぎって、人間の体に刻まれていて、自然の揺らぎは人の心地よさに大きく影響を及ぼす。

そして影があることで、その揺らぎを目で見て感じることができる。
(詳しくは1/f揺らぎを調べてみてください。)

だから、人の心をとらえるのかな、と思う。

見え過ぎないことが想像力を掻き立てる

周りが暗くて、1方向から光が見えると、そこに目が行く。

その場所に気持ちが集中する。

光の先の景色がきれいだと、まるで天国への入り口かと思うような、そんな感じ。

手の届かない場所にある、美しい場所、目標、そんなことを考える。

俺も美しい景色、目標を手に入れる。そんな気持ちになる。

最後に

美しさ、快適さを感じ、心が洗われる、そんな気持ちになる。

ふと立ち止まって、自分の気持ちを確認できる。

私はそんな陰影が好きです。